ゴジラの逆襲 動画 シリーズ化へ

こんにちは、
よしおです。

ゴジラ映画は、現時点で全32作品が公開されています。
最新作が昨年2019年に公開されたハリウッド製作版『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』。

しかし、ゴジラ映画は、最初からコンスタントにシリーズを重ねていたわけではありません。
1954年11月公開の第1作『ゴジラ』の原作者・香山滋が書き上げた続編が『ゴジラの逆襲』です。
この時点で『原作・ゴジラ』は完結していました。

ゴジラ映画を正しく言えば、１、２作目が原作の正・続編です。

7年後の第3作『キングコング対ゴジラ』からは、東宝の生んだ怪獣スター『ゴジラ』を原作から独立させ、シリーズ化した映画なんですね。

ゴジラ第2作舞台は大阪
ゴジラの逆襲あらすじ
まとめ

ゴジラ第2作舞台は大阪

１作目は、東京が舞台でした。2作目でゴジラが暴れる舞台は、興行関係者の要望で大阪に決定。
原作者・香山滋を再び招き、急遽企画がスタートしました。

人類が無謀な核実験を続ける限り、ゴジラは生き続けるのです。
製作は、田中友幸。
脚本は前作の村田武雄に日高繁明が参加。
監督は本多猪四郎に代わり、小田基義が担当。
日高、小田は前年12月に公開された『透明人間』に続いての特撮映画でした。
音楽も伊福部昭から佐藤勝にバトンタッチし、前作の重厚なテーマに対し、本作はエンターテインメントに徹した続編としてとらえました。

『ゴジラの逆襲』（1955年）

ゴジラ復活とともにの中心となったのが暴龍アンギラスの存在です。その後の特撮映画に必要不可欠な怪獣対決はここから始まったのでした。前半をゴジラ出現とアンギラスとの死闘。
後半をゴジラ撃滅といった構成です。

『ゴジラの逆襲』で特筆すべきは、本作で円谷英二が初めて「特技監督」の称号を与えられたことだです。
特撮が“売り”となる怪獣映画では、特技監督は監督(人間側のドラマを撮る“本編”監督)と肩を並べるほどの重要度を持っていました。

ゴジラの逆襲あらすじ

『ゴジラの逆襲』の物語は、魚群探知機パイロットの月岡が、島に不時着した同僚・小林の救助に向かった際に、ゴジラと新たな大怪獣を目撃するところから始まります。

映画開始から、10分も経たないうちにいきなりゴジラとアンギラスの戦い場面です。
ここが第一作目と違って娯楽映画として性格が強いことが分かります。

二人の目撃の後、直ちに大阪市警視庁は山根、田所両博士を招き、緊急会議を開きました。
東京の惨事を知る山根は、水爆実験の記憶で光を憎悪するコジラの性質を踏まえ、徹底した灯火管制を提案。

しかしゴジラは大阪湾内に侵入し、新怪獣アンギラスまで上陸。ついに二大怪獣は大阪を蹂躙し、市街は猛火に包まれに至ります。

二大怪獣は大阪を舞台に激しい死闘を繰り広げました。ゴジラにとって初となる敵怪獣との戦いは、闘犬をイメージした荒々しい野獣同士の、まさに“殺し合い”場面によって意外なほど敏捷に動き回る二頭のアクションは、手に汗握る迫力がありました。

やがて舞台は北海道へと移り、月岡は航空防衛隊員となっていた戦友と再会。月岡と小林もゴジラ攻撃に参加するのです。

特撮には東洋一の大型ステージ(500坪)が設けられ、大阪市街のミニチュアセットが綿密なロケハンのもとに組み立てられました。
前作の経験から特殊技術は飛躍的な向上を遂げていたが、大阪城のミニチュアの破壊では、数回ＮＧを出すこととなったそうです。

また、真冬の撮影ながら、氷山のセットには、製氷業者から特注の氷が毎日50本用意されました。
中島春雄の演じるゴジラの着ぐるみもアクションを前提に新調され、今回は何らかの形でゴジラを葬るというのではなく、氷の中に閉じ込める結末を選んだのです。

ゴジラの冷凍化がその後の復活に結びつくとは、この時まだ誰も想像しなかったことでした。

まとめ

『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』は、大人を意識したエンターテインメント映画だが、ゴジラやアンギラスの“強さ”の要素は、多くの子どもの心をもつかむ結果となったのです。大人が観て面白いし、その逆もしかりということを証明しました。

大人向けといえば『ゴジラの逆襲』公開時に、日本ビクターから『ゴジラさん』というレコードが発売されました。
『ゴジラさん』(Ａ面)『うちのアンギラス』(Ｂ面)は、三味線のお囃子が入った宴会ソング風。
聴いていると何やらのんびりした気分になり『ゴジラの逆襲』の海洋漁業社員のように、大広間で手拍子を打ちながら熱燗を飲みたくなることうけあいです。

『ゴジラの逆襲』は、U-NEXTでお楽しみ頂けます。