こんにちは、
よしおです。
朝井リョウ原作の『桐島部活辞めるってよ』は、青春映画の傑作です。
舞台は高校2年生多分11月頃。
多感な17歳の高校生たちのそれぞれの悩みを描いています。
初めては、かなり前でTUTAYAで借りて観ました。
残念ながら、その良さがわかりませんでした。
でも、動画配信サービスU-NEXTで見放題で観られるので、繰り返し見てその良さがわかりました。
僕は男子ばかりの高校で過ごしたので、この舞台になったような共学の高校生活に憧れたものです。
日本映画界に衝撃を与えた傑作青春ドラマ。「桐島」は決して他人事じゃない!
見どころ
ある出来事をめぐって浮き彫りになる高校での複雑な人間模様を、斬新な構成と鋭いせりふで描いた群像劇。神木隆之介、橋本愛、東出昌大ら注目の若手俳優たちが集結。ストーリー
バレー部のキャプテンとして活躍し、成績も優秀な高校のスター的存在である桐島が、突然部活を退部して姿を消す。それまで何の疑問もなく学校生活を送ってきた彼の友人や恋人、バレー部員たちに衝撃が走るなか、彼とは無関係な映画部の面々にも余波が訪れ…。
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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
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この映画の中で、エルガーの『愛の挨拶』が効果的に使われています。
物語の58分過ぎに場面が印象的。
校舎の屋上で吹部の部長沢島 亜矢(大後寿々花)のアルトサックスと詩織(藤井武美)のフルートのディオ。
その校舎の屋上から、亜矢は、クラスメートで片思いの菊池宏樹(東出昌大)が級友たちとコートでバスケをやっているのを見るためだった。
そこで詩織がフルートで愛の挨拶のメロディーを吹き出し、それに合わせて亜矢が伴奏を付ける。
そして一通り吹いてから、詩織が亜矢に向かって、
「サックス吹いている部長見ると好きになる男子がいますよ」
と伝えるのです。
わぁ、なんか青春だなぁ。
さて、エルガーの「愛の挨拶」は、エルガーって誰?と言う人も曲を聴くとどこかで聴いたことがあると必ず感じる曲です。
テレビCMや番組のテーマ曲としてよく使われているからです。
シンプルながら優美で気品あふれるこの曲は、イギリスの作曲家エドワード・エルガー(1857-1934)が愛する妻アリスの献身への感謝の気持ちを込めて作曲した曲です。
エルガーは、近代イギリス音楽の始祖と言われる方ですが、正規の音楽教育をほとんど受けておらず、30歳頃まで田舎で細々と音楽の仕事で生計を立てている人でした。
しかし29歳の時に運命の出会いがあったのです。
のちに結婚する8歳年上のキャロライン・アリス・ロバーツとの出会いでした。
二人が互いに惹かれ合い、エルガーが32歳の時に周囲の反対を押し切って結婚。アリスは、エルガーの才能を信じて、心の支えとなり献身的にサポートしました。
そして有名な威風堂々、エニグマ変奏曲、交響曲第1番、第2番、チェロ協奏曲という傑作の大作を生み出して行ったのです。
おすすめ盤は、五嶋みどりの水際だったヴァイオリンでお楽しみください。
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