こんにちは。
よしおです。
ケヴィン・コスナー監督・主演の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』は、
開拓時代のアメリカ西部の大自然を舞台に、白人とネイティブアメリカンの交流を描き、失われた大西部の雄大な姿を銀幕に蘇らせた詩情あふれる秀作です。
ここには、ガンファイトの興奮も無法者の登場も、そして開拓の苦労話すたもありません。
この映画が描くのは、かつてのアメリカ映画が決して触れることがなかった白人とインディアンの人間的な交流です。
そしてフロンティアが最後の輝きを見せた時代のありのままの姿でした。
ダンス・ウィズ・ウルブズ 見どころ
ダンス・ウィズ・ウルブズの見どころは、従来の西部劇のあり方を問い直し、アカデミー賞7部門を独占した歴史大作です。
主演&監督のケヴィン・コスナーのフロンティアとネイティブアメリカンへの敬意があふれています。
南北戦争の英雄ダンバー中尉は、当時の最西部にあたるダコダに赴任する。バッファロー狩りなどを通じてネイティブアメリカンと交流を深めたダンバーは、彼らの一員として「狼と踊る男」と呼ばれるまでになる。だがその頃、彼らの聖地に合衆国軍が迫っていた。
劇中に登場するバッファローの一部は、ロックスター、ニール・ヤング(元バッファロー・スプリングフィールド)が育てたものです。
ダンス・ウィズ・ウルブズのストーリー
南北戦争中の1863年。
負傷した北軍中尉ジョン・ダンバーは捨て身の覚悟で、南軍との膠着状態が続く最前線へ飛び出していきました。
これがきっかけでダンバーの部隊は勝利を収め、彼は、その褒美として辺境地への駐屯を許されたのです。
文明から遠く離れたダコタの砦での孤独な生活のなか、スー族と出会い、彼らとの親交を深めていくダンバー。しかし、この自由な土地にも白人たちの侵略の手が伸びつつあったのでした。
アカデミー撮影賞受賞のディーン・セムラーがとらえた大西部の美しい情景に見ほれ、画面いっぱいに繰り広げられるバッファロー狩りに圧倒される。
自身もチョロキー・インディアンの血を引くというコスナーは私財をなげうち自らの製作・監督・主演でこれを完成。
英語以外の言葉が全編の3分の一を占め、3時間を超える上映時間を危惧する声もあったが、興行・批評ともに大成功。アカデミー賞ほかの映画賞を総なめにした。
まさにコスナーの映画人としての誠意と情熱がもたらした勝利と言えるだろう。
ケヴィン・コスナー
ダンス・ウィズ・ウルブズは、製作・監督・主演がケヴィン・コスナー。
原作と脚本が、マイクル・ブレイク。
出演は、メアリー・マクドネル、グレアム・グリーン、ロドニー・A・グラント。
1990年のアメリカ映画で、西部劇の大作。アカデミー作品賞を受賞しました。
この作品、ケヴィン・コスナーの執念なくしては到底完成することはできなかったと思います。自身のルーツがインディアンというだけにその思い入れは特別なものがありました。
アメリカの良心を象徴するとも言われるコスナーの魅力はその誠実さと素朴さです。この前作『フィールド・オブ・ドリームス』(89年)などの代表作で演じた役柄は、素朴で誠実そのもの。そんな役柄を演じた時のコスナーは最高にカッコいい。
この作品に漂う心地よさは、コスナーの人間的な魅力によるところが大きいと思います。
それが観客の心をつかむのかもしれません。
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本ページの情報は2020年5月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
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