こんにちは。
よしおです。
1940年製作・アメリカ映画
製作:ウォルト・ディズニー
製作総指揮:ベン・シャープスティーン
語り手:ディームズ・テイラー
演奏:レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団
クラシックの名曲とファンタスティックなアニメーションが合体した画期的な映像詩
ミッキー・マウスを主人公に短編『魔法使いの弟子』の製作を考えていたディズニーが、クラシック界の名指揮者ストコフスキーと出会ったことから、クラシック音楽とアニメーション映像を融合した画期的な長編映画が誕生しました。
ストコフスキー自身の指揮姿がシルエットで展開するバッハの「トッカータとフーガ」に始まり、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、ベートーヴェン「交響曲第6番」など、自由奔放な空想の映像世界を表現するにふさわしい8曲を選曲して映像化しました。
なかでもミッキーが魔法使いの弟子に扮するデュカスの「魔法使いの弟子」、カバやワニ、ダチョウが華麗なバレエを舞うポンキエルリの「時の踊り」はコミカルで楽しさの連続。
特にフィナーレは圧巻で、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」からシューベルトの「アヴェ・マリア」に変わるシーン。
闇の世界を牛耳る魔王のリアルな恐ろしさ、修道士の列が朝もやに浮かぶ荘厳な映像美に酔いしれます。
ストコフスキーは、音の魔術師と言われた指揮者で、フルトヴェングラー、クレンペラーという巨匠たちと同時代の人でありながら、早くにアメリカに渡り、エンターテイメントとしてのクラシック音楽の普及に人生を掛けた人です。
そのため、バッハ、ベートーヴェンといった大作曲家の曲を編曲しまくったため、ガチガチのクラシック音楽ファンからは、異端視された人です。
でもそのクラシック=インターテイメントに徹した姿勢は見事で、しかも製作した1939年という時代では驚異的なステレオのような録音にも挑戦するなど進取の精神に溢れた人でした。
オリジナルサウンドトラックも聴きましたが、その音の素晴らしさに腰を抜かすほどです。「トッカータとフーガ」を約200年前に作曲したヨハン・セバスティアン・バッハは、ストコフスキーの編曲を聴いたらやっぱり腰を抜かしたでしょう。
ファンタジア 2000
ディズニーアニメと音楽を融合させた1940年製作の映画を最新技術でリメイク。
出演:スティーヴ・マーティン、イツァーク・パールマン、クインシー・ジョーンズ、アンジェラ・ランズベリー、ベン&テラー、ベット・ミドラー、ジェイムズ・レヴァイン
見どころ
コンセプトは前作と同じだが、エピソードのほとんどが入れ替えられている。絶妙にマッチしたクラシックの名曲とアニメーションのハーモニーは、大人から子供まで楽しめる。ストーリー
「交響曲第5番」(ベートーヴェン)、交響詩「ローマの松」(レスピーギ)、「ラプソディ・イン・ブルー」(ガーシュイン)、「ピアノ協奏曲第2番~アレグロ」(ショスタコーヴィチ)、動物の謝肉祭より「終曲」(サン=サーンス)ほか、全8曲を収録。
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本ページの情報は2020年7月時点のものです。
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