羅生門 黒澤明

こんにちは、
よしおです。

黒澤明監督の『羅生門』を観ました。

この作品は、1951年のヴェニス映画祭に出品されて初のグランプリを受賞した作品。
日本映画が国際的にも第一級の水準にあることを証明した作品でもあります。

公開当初は、この作品は真実はわからないものだという深刻な哲学的で難解なものとされていました。

だから当時は前衛的な作品とされていましたが、三船敏郎の奔放自在な暴れん坊ぶりや京マチ子の弱い女性かと思わせておきながら、必死の形相、妖艶さ、男を手玉に取る豪胆ぶり、そして夫役の森雅之の裏切る妻へのシニカルな冷笑など、生々しい演技が見物です。

また、木の葉の間から射す陽光をきらきらと散りばめた名カメラマン宮川一夫のカメラワークは芸術的です。

モノクロ映像故によりリアリティーを感じます。

評論家佐藤忠男氏の著書の中では次のように記されています。

少なくとも、この作品は、感覚的には、決して深刻に沈み込んだものではなく、むしろ逆に、溌剌と躍動する生の謳歌だった。黒澤明自身は、戦前のフランスの前衛映画で見たような光と影の効果の面白さが主なならいだったと言っている。

人間は自分の都合の良いように考え主張することを観念的に表す作品かと感じたが、最後に志村喬が、赤ん坊を抱いて歩い始めた時に何か生きる勇気が湧く思いがした。

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羅生門 黒澤明 1950

『羅生門』(1950年)

見どころ
三船敏郎をはじめ、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実ら実力派スターが集結。人間のエゴと欺瞞をあぶりだしながら、見事なエンターテイメントに仕上げている。

ストーリー
平安時代。激しい雨が降る羅生門の廃墟で旅法師と杣売りが首を傾げていた。そこへ走り込んで来た下人の問いに2人は不思議な話を語り始める。盗賊・多襄丸が森の中で武士の夫婦を襲い夫を殺したというが、検非違使庁での3人の証言は全く異なっていて…。

出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬、金沢武弘、森雅之、千秋実、本間文子、上田吉二郎、加東大介
監督:黒澤明
原作:芥川龍之介
音楽:早坂文雄
脚本:黒澤明、橋本忍
製作:箕浦甚吾

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