ポンジュノ グエムル 漢江の怪物

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
よしおです。

今年度のアカデミー賞に輝いた、「パラサイト」を制作したポン・ジュノ監督のヒット作「グエムル 漢江の怪物」をAmazonプライム・ビデオで観ました。

これは単なる怪獣映画ではないです。

モンスター、グエムルの姿は実は別の権力や圧力の仮の姿ではないかと強く感じました。

もう14年前の作品ですが、まだ観ていない人のための最終の結末だけは書かないようにします。

でも、ぜひ観てください。
おすすめです。

スポンサーリンク

グエムル 漢江の怪物 ストーリー

2000年。

最初の画面は、米軍の霊安室。
そこの所長が、韓国人の部下に死体防腐剤のフォルムアルデヒトを漢江に流して処分するこを提案。しかし当然韓国人部下は、抵抗する。
最後にはこれは命令だと指示し、大量の劇毒物であるフォルムアルデヒトを下水へ投機してしまう。当然、その毒物は漢江に流れ込んでしまうのだ。画面には、それをイメージさせるために大量の空き瓶を映していた。

画面は2年後に切り替わる。
漢江の岸近くで小舟で釣りをする男二人を映し出す。
一人が、コーヒーカップで、なにかをすくう。
「なんだ、変な形だ、奇形かな」とまた川に戻す。
多分、それがのちのグエムルだったと思われる。

その6年後。つまり2006年。
パク・カンドゥ(ソン・ガンホ)たちパク一家は、漢江の河川敷で行楽客相手の売店を営んでいた。

そこに突如、河底から巨大な怪物“グエムル”が現れ、河川敷に集う行楽客たちを襲いだす。
次々に怪物の餌食にされていく人々の中に、カンドゥの娘・ヒョンソもいた。
実は、カンドゥは、ヒョンソの手を引いて逃げたつもりが別の人間の手を引いていたのだ。

犠牲者の合同葬儀で数年ぶりに一同に会するパク一家。
カンドゥとその妹・ナムジュ、弟・ナミル、老父・ヒボン。
ナムジュは、アーチェリーの選手で直前の大会で銅メダルを取っていた。
ナミルは、大学を出ているインテリだが、現在ニート。

ヒョンソの母親は、ヒョンソを産んでカンドゥから逃げ出すようにいなくなった。
ヒョンソの遺影を前に、ヒボンが、はずみで出来た子がはずみで死んだという言葉が悲しい。

在韓米軍は“グエムル”と応戦した米軍兵士からウイルスが検出されたと発表。
パク一家はグエムルを宿主としたウイルスに感染している可能性があるとされ病院に収容された。

ところが検査中のカンドゥの携帯にヒョンソから電話がかかって来る。
まだ生きているのだ。しかし警察は官僚的な対応をするばかりである。

パク一家は病院から脱走し独自にヒョンソ捜索を始めた。一家は下水道でグエムルに遭遇し銃で追いつめるが、逆襲されてヒボンが殺されてしまう。

一家の柱である父を失い悲嘆にくれる一同。カンドゥは警察に捕まり再び病院に収容されてしまった。怪物騒ぎの解決に乗り出す在韓米軍は、漢江の周辺数十キロ内のウイルスを駆除すべく化学物質“エージェント・イエロー”を散布する計画を進行させる。

ナミルとナムジュは、警察の指名手配の網をかいくぐりながらヒョンソの携帯電話の通話記録から電波の発信源を調べ、ヒョンソの居場所を突き止めた。

警察病院で隔離されているカンドゥは、ウイルス騒ぎがグエムル回収に米軍が介入する為の捏造である事を知った為に、ウイルスの被験者に仕立て上げられてしまっていた。

カンドゥは再び病院から逃亡し、グエムルと応戦する準備をしていたナミルたちと合流し、ヒョンソ救出に向かう。米軍が漢江一帯を封鎖し“エージェント・イエロー”を散布する中、カンドゥたちはグエムルを追いつめる。

スポンサーリンク

グエムル 漢江の怪物 ゴジラとの比較

1954年(昭和29年)の初めて登場したゴジラは、アメリカが行った水爆実験が生んだモンスターだった。

つまり怪獣の姿をした世界の脅威、いやアメリカの脅威だったんではないか。

そしてグエムルも、米軍が勝手に下水に流した毒劇薬フォルムアルデヒドが生み出したモンスターなのです。

しかし、グエムルが悲しいのは、ゴジラは国家の敵として対峙するのに、グエムルは、表面上は在韓米軍が対峙し、そして追い詰めるのはカンドゥ一家なのです。

しかも途中宿無しの兄弟が出てきます。
中学生くらいの兄とまだ7歳くらいの弟が、盗みをしながら生活する姿は、他人ごとではありません。

グエムルのさらわれた娘を追いかけるカンドゥの姿は最後まで哀しく、でも追い詰められた人間の持つ強さとわずな希望も与えてくれました。

スポンサーリンク

まとめ

グエムルを観終わって、これは韓国版「ゴジラ」だと思いました。
しかし、一方で姿かたちが、ゴジラ的なアイドル性を持ち合わせていなくて、むしろエイリアン的な不気味さを持っています。

映像的には、漢江の河川敷で、逃げ惑う人たちを素早い動きで、人々を襲うシーンは圧巻。
むしろ、グエムルが、巨大は哺乳類の象やサイくらいの大きさで動きも俊敏なので、よりその恐怖感は大きいです。

ゴジラほど大きくなるとあまりにも空想世界になってしまいますが、グエムルくらいの大きさだとリアルにありえそうなので気持ち悪いですね。

最後に、グエムルをカンドゥ、妹ナムジュ、弟ナミルで追い詰めますが、最後の最後でそれぞれに性格、生き様が象徴的でした。

『グエムル 漢江の怪物』は、U-NEXTでお楽しみ頂けます。

————————————————————————
本ページの情報は2020年月時点5のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
————————————————————————

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました